💪 五十肩・肩の痛みとは
五十肩(肩関節周囲炎)は40〜60代に多く見られる、肩関節周囲の炎症と拘縮(関節が固まる状態)を特徴とする疾患です。腕を上げる・後ろに回す動作が痛くなり、夜間痛で睡眠が妨げられることも少なくありません。放置すると関節拘縮が進み、日常生活に大きな支障をきたします。
肩の痛みは五十肩だけでなく、腱板損傷・石灰沈着性腱炎・頸椎症・肩こりなど多様な原因があります。原因によって治療方針が異なるため、早期に正確な診断を受けることが、早期回復への近道です。新宿東整形外科では、X線検査と理学的検査をもとに診断し、注射療法・リハビリテーションを組み合わせた保存療法を中心に治療を行っています。
📋 肩の痛みの主な種類と原因
五十肩(肩関節周囲炎)
肩関節を包む関節包・腱・靭帯に炎症が生じ、拘縮を起こす疾患。腕が上がらない・後ろに回せない・夜間痛が典型的な症状です。炎症期・拘縮期・回復期の3段階で経過します。
腱板損傷・断裂
肩関節を安定させる腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の摩耗・断裂。肩の痛みと腕を上げる筋力の低下が特徴です。転倒・スポーツ障害・加齢で発生します。
肩インピンジメント症候群
腕を上げる動作で腱板と肩峰(肩甲骨の突起)が衝突・摩擦を起こし、炎症を引き起こす疾患。腕を横・前に上げる特定の角度で痛みが増強します。
石灰沈着性腱炎
腱板にカルシウム(石灰)が沈着し、激しい痛みと腫れが突然起こる疾患。痛みは非常に強く、夜間に増悪することが多いです。X線で石灰沈着を確認できます。
頸椎症(頸椎ヘルニア)
頸椎の変形や椎間板の突出による神経症状。首から肩・腕・手指にかけてのしびれや痛みが特徴です。五十肩との鑑別が重要で、神経学的検査とX線検査で診断します。
肩こり(筋筋膜性疼痛)
僧帽筋・肩甲挙筋などの緊張・血行不良による肩のこり・重さ・痛み。デスクワーク・スマートフォン操作・同一姿勢の継続が主な原因です。慢性化すると頭痛を伴うこともあります。
⚠️ こんな症状は受診のサイン
以下の症状がある場合は、早めに整形外科を受診されることをおすすめします。
- 腕が肩の高さ以上に上がらない
- 夜に肩が痛くて眠れない(夜間痛)
- 後ろに手を回せない(エプロンの紐が結べない、下着のホックが留められない)
- 肩から腕・手にしびれや痛みが広がる
- 突然肩に激痛が走った(石灰沈着性腱炎の疑い)
- 2週間以上肩こりや肩の重さが続く
- 腕を上げる特定の角度で「引っかかり」や痛みがある
- 転倒後から肩の痛みと力の入りにくさが続く
🔄 診断の流れ
初診では、痛みの発症経緯・夜間痛の有無・動作制限の程度・しびれの有無などを丁寧にお聞きします。デジタルX線で骨・関節の状態と石灰沈着の有無を確認します。肩関節の可動域測定と徒手テスト(インピンジメントテスト・腱板テスト等)で疾患を絞り込み、首からの神経症状との鑑別を行います。必要に応じて高次医療機関での超音波・MRI検査をご紹介します。
💊 当院の治療方針
肩の痛みの多くは保存療法で改善します。炎症期・拘縮期・回復期の病期に合わせた治療を行います。
ステロイド・ヒアルロン酸注射
炎症期の激しい痛み・夜間痛にはステロイドの関節内・肩峰下滑液包内注射が有効です。拘縮期にはヒアルロン酸注射で関節の動きを改善します。
可動域訓練(リハビリ)
拘縮期・回復期のリハビリの中心です。コッドマン体操(振り子運動)から始まり、段階的に肩の可動域を拡大していきます。理学療法士が個別プログラムで指導します。
筋力強化訓練
腱板・肩甲骨周囲筋の筋力を回復させ、肩関節の安定性を高めます。腱板損傷やインピンジメント症候群の改善・再発防止に重要です。
物理療法
温熱療法(ホットパック)・超音波療法・電気刺激(干渉波など)を用いて、血行促進・筋肉の緊張緩和・痛みの軽減を図ります。肩こりの治療にも活用します。
薬物療法
消炎鎮痛薬(NSAIDs)・筋弛緩薬・湿布薬など。痛みの程度に応じて処方します。石灰沈着性腱炎の激痛期には強力な消炎処置を行います。
セルフケア指導
自宅でできるストレッチ・コッドマン体操・日常生活での姿勢改善(デスクワーク時の肩の高さ・パソコン画面の位置)を丁寧に指導します。
腱板完全断裂など保存療法の効果が限られる場合は、手術を専門とする医療機関へのご紹介を行います。
❓ よくあるご質問(FAQ)
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※ 本ページの情報は一般的な説明を目的としています。個々の症状・治療については必ず医師の診察を受けてください。